よもぎ茶は肝臓に悪い！？その真相と効能・副作用について解説！

日本では昔から親しまれてきたハーブティーの一種である「よもぎ茶」。しかし、よもぎ茶は肝臓に悪いという噂もあります。本当にそうなのでしょうか？今回は、よもぎ茶の効能や副作用、肝臓への影響について解説します。

よもぎ茶は肝臓に悪い？

よもぎ茶は肝臓に悪いという噂がありますが、これは誤解です。

その理由は、よもぎ茶に含まれるコリンという成分にあります。コリンは、肝臓で脂肪の代謝を促進し、肝機能の低下や脂肪肝の予防に効果があります。また、コリンは胆汁の生成にも必要な成分で、胆汁は脂質の消化吸収を助ける働きも。

つまり、よもぎ茶はむしろ肝臓の働きをサポートする飲み物と言えます。

よもぎ茶の効能と成分

よもぎ茶には、さまざまな栄養素や有効成分が含まれています。その中でも代表的なものを紹介します。

• クロロフィル：緑色の色素で、血液を浄化し、免疫力を高める
• 食物繊維：便秘の予防や改善、腸内環境の整える
• ビタミンA：目や皮膚の健康を保ち、抗酸化作用あり
• ビタミンC：コラーゲンの生成を促し、美肌や風邪の予防に効果あり
• ビタミンE：血行を改善し、老化防止や生殖機能の向上に効果あり
• ミネラル：カルシウムやマグネシウムなどが豊富
• シネオール：よもぎ特有の香り成分で、リラックス効果や抗菌作用あり
• フラボノイド：ポリフェノールの一種で、抗酸化作用や血管を強化する
• コリン：脂質代謝を促して体脂肪の分解を助け、コレステロール値を減らす、肝機能を向上させる

これらの成分を豊富に含んでいることから、よもぎ茶は「ハーブの女王」とも呼ばれています。

よもぎ茶の注意点

よもぎ茶を飲む際の注意点は以下の通りです。

• キク科植物にアレルギーがある人は飲まない
• 食物繊維が多いので、過剰摂取しない

キク科植物にアレルギーがある人は、よもぎ茶を飲むことは避けたほうがいいでしょう。また、よもぎ茶に含まれる食物繊維は、過剰摂取すると消化不良や下痢を引き起こすことがあります。いくらノンカフェインとはいえ、飲み過ぎには注意しましょう。

よもぎ茶の飲み方

よもぎ茶は、一日に1～2杯程度を目安に飲むのがおすすめです。よもぎ茶はノンカフェインなので、就寝前でも飲むことができます。また、冷やして飲んでも美味しいです。

よもぎ茶の飲み方は以下の通り。

• 茶葉タイプ：ティーポットに茶葉を小さじ1杯入れてお湯を注ぐ。3～5分ほど蒸らしてからカップに注ぐ。
• ティーバッグタイプ：カップにティーバッグを入れてお湯を注ぐ。3～5分ほど蒸らしてからティーバッグを取り出す。
• 粉末タイプ：カップに粉末を小さじ1杯入れてお湯か水を注ぐ。かき混ぜてから飲む。

まとめ

よもぎ茶が肝臓に悪いという噂は誤解であり、実際には肝臓の働きをサポートする飲み物です。

クロロフィルやビタミン・ミネラルなど多くの栄養素や有効成分が含まれており、冷え性や貧血、アレルギーなど様々な症状の改善や予防に効果が期待できます。ただし、過剰摂取すると副作用が出る可能性があるので注意しましょう。

よもぎ茶の豆知識

よもぎ茶の油脂の酸化に対する防止効果は, イチョウ茶, ルイボス茶, 緑茶の次に高い

引用：1999 年 52 巻 4 号 p. 209-218 各種市販茶の抗酸化性とそれらの成分 梶本 五郎, 村上 智嘉子